ダイバーシティをテーマに掲げた、渋谷PARCO「PRIDE 2026」が今年も開催。あらゆる個性やアイデンティティに触れ、世界を拡げる場を目指し、アート、映像、音楽、ファッション、そして今の時代を生きる「声」が交差する刺激的なプログラムが集結した。
2日間に渡り、多角的に展開したのは日本を代表するアーティスト・コレクティブ「DUMB TYPE」。10F PBOX STNDでは、1990年代に社会へ鋭い問いを突きつけた伝説的作品『S/N』の記録映像を上映、アフタートークも実施。9F SUPER DOMMUNEでの特別番組が歴史と現在を繋いだ。4F吹き抜けエリアでは、各地の書店やアーティストの作品が集う「QUEER BOOK KIOSK」のPOP UPとともにPodcastの公開収録が行われ、言葉と想いが飛び交う熱気に包まれた。さらに10Fでは、「Carne Bollente」のDJイベントや、「Normal Screen」のクィア短編映画上映会まで、館内各所で表現が彩る3日間となった。
それぞれの場所で生まれた言葉や熱量が、訪れた人々の心に深く刻まれていく。個を見つめ、互いを認め合う——そんな交差の瞬間を収めたフォトレポートをお届けする。
- Photo
- Sachiko Saito
- Photo
- Koki Morishima
- Edit
- RIDE Inc.
Index
- P.1「DUMB TYPE」~『S/N』記録映像上映&トークイベント・「DUMB TYPEの活動史を紐解く特別番組」SUPER DOMMUNE配信
- P.2「Sounds Queer, I’m in」by Carne Bollente
- P.3「夢で会えたら」~Normal Screenの一夜限りのクィア短編映画上映プログラム・「QUEER BOOK KIOSK」・Podcast公開収録
「DUMB TYPE」~『S/N』記録映像上映&トークイベント・「DUMB TYPEの活動史を紐解く特別番組」SUPER DOMMUNE配信
アーティスト・コレクティブ「DUMB TYPE」の芸術表現を2DAYSに渡って深掘りするプログラムが行われた。10F PBOX STNDで、1990年代に社会の深淵を鋭く突いた伝説的作品『S/N』を上映。上映後のアフタートークには、ダムタイプ創世記メンバーである音楽・音響を担当した山中透氏、『S/N』作品の主要キャストであるブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏が登壇。1995年にエイズを発症し他界した中心メンバー・古橋悌二氏へ思いを馳せ、そして30年前に放たれた叫びが現代にどう響くのか、トークを交わした。
9F SUPER DOMMUNEでは、特別番組で彼らの歩みを多角的に検証。山中透氏、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏に加え、近年ダムタイプに参加しているダンサーのアオイヤマダ氏らが登場し、《S/N》を中心にダムタイプ活動史をDOMMUNE宇川直宏氏と共に紐解いた。プログラム後半では、山中透氏と國友洋平氏(pianola records|conatala)によるダムタイプ音源を中心とした即興同時プレイも披露。彼らの表現は、時に鋭利でありながら、その奥底には剥き出しの人間愛が、静かな祈りのように流れている。それは単なる回顧を超え、分断が進む現代を生きる私たちの胸に、「個」としての尊厳と、他者を想うしなやかな強さを改めて呼び覚ましていくかのよう。2日間フロアを横断して響き渡ったメッセージは、現代における「PRIDE」の意義を深く問い直す契機となった。
「DUMB TYPE」~『S/N』記録映像上映&トークイベント
山中透 / ブブ・ド・ラ・マドレーヌ / Shinya B Watanabe
「DUMB TYPEの活動史を紐解く特別番組」SUPER DOMMUNE配信
山中透
國友洋平(pianola records|conatala)
アオイヤマダ
ブブ・ド・ラ・マドレーヌ
山中透 / アオイヤマダ / ブブ・ド・ラ・マドレーヌ / 宇川直宏
宇川直宏



